
洗浄エリアの床材選び
失敗例
洗浄エリアにタイル床を使用したところ、接合部分の目地に水分が溜まり、カビや細菌が繁殖した事例があります。また、床が滑りやすく、作業員が転倒する事故が発生したケースもあります。これにより、衛生状態の維持と作業安全が困難になりました。
計画のポイント
洗浄エリアの床材は、防滑性、耐薬品性、防水性が高く、継ぎ目が少ないものを選定する必要があります。また、清掃の容易さも重要な要素です。
具体的な対策
エポキシ樹脂やポリウレタン床材の採用
タイルではなく、一体成型できるエポキシ樹脂やポリウレタン床材を使用します。これにより、継ぎ目がなくなり、汚れや水分の浸入を防ぎます。
防滑加工の実施
表面に微細な凹凸をつけた防滑加工を施すことで、滑りにくさを確保します。これにより、作業員の転倒事故を未然に防ぎます。
排水設計との組み合わせ
床材を設置する際、床全体に1~2%の勾配を設け、排水溝へ水が自然に流れるよう設計します。これにより、床の乾燥を促進し、菌の繁殖を抑制します。
耐薬品性の確認
洗剤や消毒剤の使用頻度が高い洗浄エリアでは、耐薬品性の高い床材を選び、長期使用における劣化を防ぎます。