
清潔区の壁材選定
失敗例
清潔区の壁材に通常の塗装仕上げを採用した結果、頻繁な洗浄や消毒による塗膜剥離が発生しました。さらに、目地の多いパネルを使用したことで、隙間に汚れが溜まり、清掃が困難になった事例があります。
計画のポイント
清潔区の壁材は、防水性、耐薬品性、耐摩耗性が高く、継ぎ目が少ないものが理想です。また、洗浄のしやすさも重視する必要があります。
具体的な対策
PVCラミネート鋼板や抗菌性FRPの採用
塗装ではなく、耐久性の高いPVCラミネート鋼板や抗菌性FRP(繊維強化プラスチック)を採用します。これにより、洗浄時の耐久性が向上します。
目地の最小化
壁材の接合部にはシームレス接続を採用し、目地を極力減らします。これにより、汚れや水分の侵入を防ぎ、衛生状態を保ちやすくなります。
カーブ仕上げの採用
壁と床の接合部をカーブ仕上げ(R加工)にすることで、汚れが溜まりにくく、清掃の効率が向上します。
耐薬品試験の実施
使用予定の洗浄剤や消毒剤を使用した耐薬品試験を事前に行い、壁材が長期間にわたり劣化しないことを確認します。