
冷凍エリアのクラック防止
失敗例
冷凍エリアの床材に一般的なコンクリートを使用した結果、冷却と解凍の繰り返しで収縮・膨張が生じ、クラックが発生しました。また、断熱材が不十分で、エリア全体に結露が広がり、カビや腐食が発生した事例もあります。
計画のポイント
冷凍エリアでは、断熱性が高く、収縮や膨張に耐えられる床材と施工方法を選定する必要があります。結露対策も必須です。
具体的な対策
断熱層の強化
床下に厚みのある断熱層を設け、外部との温度差を最小限に抑えます。断熱材には、耐湿性の高いポリウレタンフォームや高密度の発泡材を使用します。
伸縮目地の設置
床材には伸縮目地を適切に配置し、収縮・膨張に対応できる構造を採用します。これにより、クラックの発生を抑制します。
防湿施工
結露を防ぐため、床材や壁材に防湿層を追加し、湿気の侵入を防ぎます。さらに、冷凍エリア内の湿度管理を徹底することで、カビの発生を抑えます。
施工時の温度管理
床材施工時の温度を適切に管理し、素材の急激な収縮を防ぎます。施工後も、段階的に冷却するプロセスを設けると効果的です。