まるっと解決　手洗い設備

手洗い設備の設置基準

 

食品工場における手洗い設備は、衛生管理を徹底し、食品の安全を確保するための重要な要素です。適切な手洗い設備の設置により、作業者が清潔を保ちながら作業を行える環境を整えることができます。以下では、食品工場における手洗い設備の設置基準とそのポイントを解説します。

 

1. 設置場所

 

清潔区域の入口

 

作業者が清潔区域に入る際、必ず手洗い設備を利用できるように設置します。

 

エアシャワーや更衣室の近くに配置し、動線に沿った使用が可能なデザインにします。

 

作業エリア内

 

食品に直接触れる作業を行う区域内には、すぐに手洗いが可能な場所に設備を設置します。

 

各作業エリアの出入口付近や休憩室付近にも配置することで、作業者の利便性を高めます。

 

2. 設備の設計基準

 

非接触型の設備

 

衛生管理を強化するため、センサー式の蛇口やペダル式の手洗いシンクを採用します。

 

必要な付属設備

 

石鹸ディスペンサーや消毒液、ペーパータオル、ハンドドライヤーを併設します。

 

使用後のタオルや廃棄物を適切に処理できるゴミ箱を設置します。

 

手洗いシンクの仕様

 

手洗いシンクは耐久性と清掃性に優れたステンレス製を推奨します。

 

シンクの深さは水跳ねを防ぐために十分な深さを確保します。

 

3. 衛生基準の確保

 

温水の供給

 

手洗い用に適切な温度の温水を常時供給します（推奨温度：35–40°C）。

 

清掃の容易さ

 

設備の周辺には、汚れがたまりにくい素材を使用し、定期的な清掃が容易な設計にします。

 

使用状況のモニタリング

 

センサーやIoT技術を活用して手洗いの頻度や使用状況を記録し、衛生管理を徹底します。

 

4. 手洗い設備の数と配置基準

 

作業者数に応じた配置

 

作業者20人ごとに1台以上の手洗いシンクを設置することを推奨します。

 

繁忙期やピーク時にも対応できるよう、余裕を持った台数を確保します。

 

エリア別の適切な配置

 

各作業区域に均等に配置し、どの場所からでもアクセスしやすくします。

 

5. 具体例と応用

 

A食品工場の事例

 

清潔区域の入口に非接触型手洗い設備を設置し、センサー式蛇口と自動ディスペンサーを採用。

 

作業エリア内には2カ所の手洗いステーションを設け、作業効率を損なわない配置を実現。

 

IoTセンサーで手洗い頻度を記録し、従業員への衛生教育に活用。

 

6. 導入時の注意点

 

法令遵守

 

地域や国の衛生基準や法令に基づいた設置を行います。

 

作業フローとの調整

 

設置場所が作業フローを妨げないよう、動線と連携した計画を立てます。

 

まとめ

 

手洗い設備の適切な設置は、食品安全を守る第一歩です。創実ファシリティーズ株式会社では、衛生管理を最適化するための手洗い設備の設計と導入をサポートいたします。お気軽にご相談ください。